卒業後臨床研修プログラム
プログラムの名称
稲沢厚生病院卒後初期臨床研修プログラム(031681304)
研修プログラムの理念と基本方針
- 1.理念
- 本プログラムは、医師が医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学的及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度、技能、知識)を身に付けたジェネラリストを育成する。
- 2.基本方針
-
- 2年間の研修期間中にほとんど研修場所をかわることなく、複数科の連携を研修する。また、急性期から慢性期の医療、保健活動の健診さらに介護について連続性を持って研修をする。
- 研修中に行われる教育的な行事(各科カンファレンス、症例検討会、読影会、スタッフのための教育講習会など)へ積極的に参加し、臨床医として必要な幅広い知識や技術の習得を目指す。
病院の概要
特色
稲沢厚生病院は昭和20年に愛知県農業会尾西診療所として発足し、昭和23年愛知県厚生農業協同組合連合会尾西診療所となり、昭和26年に尾西病院となりました。
昭和40年には現在の地に新築移転し、病床数323床の総合病院となりました。
平成14年に病棟・診療棟を建て替えました。平成23年12月当地域のベッド数の見直しに伴い、精神科病床49床および療養型病床5床を削減し、地域住民の皆様の要望に応え、一般病床を31床増床しました。
平成26年に東館建て替えを行い、平成26年11月に病院名を稲沢厚生病院に変更しました。
病院は愛知県の西部、木曽川に隣接した稲沢市にあります。急性期医療・救急医療を担う尾張西部救急二次病院として、あらゆる救急疾患にも対応できる体制をとっています。それに加え当院の特徴は精神科51床を有しており精神疾患の患者様の身体的合併症に対応できること、地域包括ケア病床、健康管理センター、地域包括支援センター、訪問看護ステーション、介護保険事業所、 併設しており、卒後初期臨床研修必修科目が、当院のみで研修できます。また、選択期間が11ヶ月と長く、希望する診療科の研修ができます。
概要
名称 | 愛知県厚生農業協同組合連合会 稲沢厚生病院 |
---|---|
所在地 | 〒495-8531 愛知県稲沢市祖父江町本甲拾町野7番地 TEL.0587-97-2131 / FAX.0587-97-3633 URL: https://www.inazawa.jaaikosei.or.jp/ |
病床数 | 許可病床数 225床 |
診療科 |
|
医療圏 | 尾張西部医療圏、第二次救急指定医療機関 |
教育施設として認定されている医学会名 |
|
診療科別患者数と医師数等の状況(令和6年4月1日現在)
診療科 | 常勤医師数 | 1日平均外来患者数 | 1日平均入院患者数 | 平均在院日数 |
---|---|---|---|---|
内科 | 12 | 162 | 92 | 19.5 |
精神科 | 4 | 85 | 42 | 67.2 |
小児科 | 2 | 59 | 2 | 4.7 |
外科 | 3 | 20 | 10 | 14.7 |
整形外科 | 2 | 70 | 29 | 32.4 |
脳神経外科 | 0 | 10 | 0 | ― |
皮膚科 | 1 | 42 | 4 | 17.1 |
泌尿器科 | 1 | 33 | 5 | 18.3 |
産婦人科 | 4 | 29 | 4 | 7.2 |
眼科 | 2 | 46 | 2 | 7.5 |
耳鼻いんこう科 | 0 | 21 | 0 | ― |
麻酔科 | 0 | |||
放射線科 | 1 | |||
合計 | 32 | 577 | 190 | 17.8 |
総数 | 1日平均 | |
---|---|---|
時間外・休日受診患者数※ | 4,874 | 13.3 |
救急車搬入総数 | 1,471 | |
(時間内) | 572 | |
(時間外・休日) | 899 | |
分娩数 | 108 |
臨床研修協力病院
- 名古屋市立大学病院
- 愛知県厚生農業協同組合連合会 海南病院
臨床研修協力施設
- 愛知県清須保健所
- 尾関医院
- やまかみ内科循環器科
- 愛知県厚生農業協同組合 知多厚生病院附属篠島診療所
- 医療法人六輪会 六輪病院
指導体制
研修管理責任者
病院長 伊藤浩一
プログラム責任者
副院長兼臨床研修部長 後藤章友
各診療科指導医(卒業年)
担当分野 | 氏名 | 卒業年 |
---|---|---|
循環器内科 | 後藤章友 | 1988 |
消化器内科 | 服部孝平 | 1989 |
循環器内科 | 浅田馨 | 1998 |
消化器内科 | 濵野真吾 | 2002 |
呼吸器内科 | 三輪千尋 | 2004 |
精神科 | 河邊眞好 | 2011 |
小児科 | 外山順三 | 1975 |
小児科 | 森川治子 | 1985 |
外科 | 眞下啓二 | 1978 |
外科 | 伊藤浩一 | 1987 |
外科 | 髙山宗之 | 1993 |
外科 | 林祐一 | 2008 |
整形外科 | 加藤哲司 | 1988 |
整形外科 | 山岸逸郎 | 1995 |
皮膚科 | 中村賢人 | 2016 |
泌尿器科 | 畦元将隆 | 1993 |
産婦人科 | 竹内一郎 | 1974 |
産婦人科 | 谷貝顯博 | 1979 |
産婦人科 | 渡辺修 | 1996 |
眼科 | 桑山創一郎 | 2011 |
放射線技術科 | 三毛壯夫 | 1986 |
研修期間
研修期間は2年間
1年次ローテート例
4月 | 内科 |
---|---|
5月 | |
6月 | |
7月 | |
8月 | |
9月 | 小児科 |
10月 | 救急 |
11月 | 外科 |
12月 | 麻酔科 |
1月 | 産婦人科 |
2月 | 精神科 |
3月 | 整形外科・脳神経外科 |
2年次ローテート例
4月 | 内科 |
---|---|
5月 | 地域医療 |
6月 | 自由選択・保健所 |
7月 | |
8月 | |
9月 | |
10月 | |
11月 | |
12月 | |
1月 | |
2月 | |
3月 |
研修医定員
3名
プログラム終了後のコース
研修中の評価をもとに、希望科医師充足状況を勘案し、常勤職員として採用される。
引き続き、約3年間の後期研修を行い、志望各科の学会認定専門医の取得をめざす。
研修医の処遇
- 身分
- 常勤職員(準職員)
- 給与【日当直手当(4回/月)を含む】
-
1年次 金額 給与 基本給 350,000円 日当直手当(4回) 80,000円 ※交通費は実費支給(月額) 賞与 6月 700,000円 12月 700,000円 <年額> 約6,460,000円 2年次 金額 給与 基本給 380,000円 日当直手当(4回) 80,000円 ※交通費は実費支給(月額) 賞与 6月 760,000円 12月 760,000円 <年額> 約7,880,000円 - 福利厚生
- 社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)、社内貯金、和親会(部活動・忘年会・旅行・食事会)
- 宿舎
- 借り上げ住宅貸与(家賃一部負担)*希望により紹介斡旋
- 休日休暇
- 土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月30日~1月3日)、有給休暇1年次10日・2年次11日
- 勤務時間
- 平日8:30~17:00(休憩50分)
- 健康管理
- 健康診断、ワクチン接種など
- 医師賠償保険
- 団体としては病院で加入します。個人の加入は任意であるが加入が望ましい。
コラム
当院は愛知県の西の端、のんびりとした田舎町にあり、職員全体が研修医を歓迎しています。「風通し」のよいアットホームな病院で、当直などで困ってもすぐに各科当番医師に相談可能です。(オリエンテーションの間にすべての医師とのディスカッションの時間があり、スムーズに研修に入ることができます。)
地域の二次救急病院、災害拠点病院として急性期医療を担う一方で、地域包括ケア病棟などの慢性期医療も行っており、幅の広い医療を経験できます。ただ見学するのみでなく、実際に診察し、検査や手術のメンバーに入ることにより、より実践的な研修ができます。当院の雰囲気を知ってもらうためには、実際に院内で実感してもらうのが最適だと思います。
M6やM5のみでなく、すべての医学生の病院見学を歓迎します。