物忘れと認知症
今回は認知症についてのお話です。
ご自身やご家族が「最近忘れっぽくなったのでは?」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
「この程度では、加齢による物忘れじゃないか」と思われることもあるかもしれませんが、
もし認知症であったとするならば、早めに介入することにより、
認知機能低下のスピードを緩やかにしていくことができると言われています。
認知症にも様々なタイプがあり、うつや幻視があるもの、認知機能低下が目立たないもの、
内科疾患や脳神経外科疾患等により引き起こされているものなど多岐に渡ります。
当科では心理検査とともに、画像検査や血液検査等で総合的に判断を行っています。
また、妄想や徘徊などにより、自宅や施設では対応困難な患者さんの入院加療も担っています。
その場合、お薬の効果は限定的になりますが、介護保険など環境の調節を入院中に行う事もできます。
我々は、みなさんが心に余裕を持って生活出来るよう、援助をしたいと考えています。
精神科というと受診しづらいかもしれませんが、一度お気軽に相談をしてみてください。
お待ちしております。
精神科部長 河邊 眞好