心房細動について
何でもない時に心臓がドキドキする、
そのような時は、不整脈が起きていることもあります。
不整脈とは心臓が不規則なリズムで動く状態で、軽いものを含めると、
健康な方でも約半数は有していると言われています。
ただ、現実的に治療が必要となるのは約一割と考えられています。
その中に、心房細動という不整脈が有ります。
心房細動とは心臓の中でも心房という部位で異常な電気信号が起こることが原因で生じる不整脈で、
加齢や肥満、弁膜症、高血圧症などが発症の誘因となります。
主な症状は動悸・ふらつきなどですが、
続くことで心臓に負担がかかり、息切れや体のむくみなどが出現することがあります。
それ以外に、この不整脈が長く続くことにより心臓の中に血のかたまりが出来て、
それが脳の血管に詰まって脳梗塞を起こすこともあります。
心房細動の治療は、血液をさらさらにするお薬などの薬物療法が中心となります。
また、根本的に不整脈が出なくなるように、カテーテルという道具を使って原因となる部位を焼灼する、
アブレーションという治療もあります。
心房細動が疑わしい方は、内科(循環器内科)に受診されることをお勧めします。
副院長 兼 臨床研修部長
後藤章友