感染症のおはなし~手足口病~
みなさん、夏風邪は引いていませんか?
今回は現在、患者数増加中の手足口病のおはなしです。
なんと過去20年間で最も多くなっています。
「手足口病」は、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)とともに、三大夏風邪の一つです。
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症で、乳幼児を中心に流行します。
大人もかかるため、注意が必要です!
こんな症状に要注意
*口の中・手のひら、足の裏や甲に水疱性の発疹、 発熱、爪がはがれることもあります。
*口腔内の痛みから、飲食を受け付けずに 「脱水」になることもあります。
*まれに髄膜炎の合併になることもあります。
(潜伏期間は、3~6日です)
感染を広げないための対策
◎マスクで予防しましょう!
◎石けんと流水で しっかりと手洗いしましょう!
咳やくしゃみなどによって発生する飛沫によって感染する「飛沫感染」と、便や水疱内容物のウイルスが、手指を介して感染する「接触感染」が主な感染経路です。回復後も便から2~4週間にわたってウイルスが排泄されるため、おむつ交換後に汚染された手指を介して感染が広がります。また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
その他の注意点
・おむつなどの排泄物は、適切に処理し、処理後は手洗いを徹底しましょう。
・箸やスプーン、食器、タオルなおどを共有しないようにしましょう。