40歳、高血圧。若いから大丈夫?
高血圧。
みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「血圧の薬は一旦飲み始めたらやめられないし、今、何ともないからいいでしょ。
塩分?気をつけているつもりだけど・・・」
こんな感じでしょうか。
血圧は年齢とともに上がり、75歳を超えると、なんと75%の方が高血圧です。
薬を飲み始めると、一生やめられないと思って治療を渋る方も多くいらっしゃいますが、寒い冬に血圧が上がって飲み始めた薬も、翌年の夏には血圧が下がって薬を減らしたりやめたりすることはよくあります。
塩分に関しては、まず味噌汁を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は味噌自体の塩分はそれほどではなく、カップラーメンのようなインスタント食品の方が圧倒的に多く含まれています。
高血圧は、長く続くと動脈硬化が進み、初めの症状が脳卒中ということも多々ありますので、症状がなくても、年齢やおかかりの病気にあわせて、適切な血圧にしておく必要があります。
近年、高血圧のうち10%は、血圧を上昇させるホルモンの異常などで起こるといわれており、それは若年者に多く、いろいろな臓器の障害を起こしやすいのが特徴です。
もし、40歳で高血圧になり、そのままにしていたら、この先何年高血圧にさらされることになるのでしょう?
「若いから大丈夫」ではなく、「若いからこそ大丈夫じゃない」のです。
循環器内科部長 浅田 馨